ASRock / DeskMini A300でAndroid-x86を動かしてみた。

By | 2019年2月17日

はじめに

2019年2月8日に発売されたASRock / DeskMini A300というベアボーンキットを購入し、Android上で動作する音楽ゲーム(デレステ/ミリシタ)を大画面かつ高解像度(4K60p)で遊ぶためにAndroid-x86をインストールしてみました。

3月5日追記
2月27日に実施されたデレステのx86切り捨てアップデート後も、ミリシタが起動する環境を構築していれば現在のところは問題なくデレステがプレイできています(音ズレが発生しますが、どうやらAndroid機種全般で発生している模様)。ただ今後のアップデートでどのようになるかは誰にもわかりませんので、Android-x86の環境構築を考えておられる方は覚悟が必要です。重ねていいますが、あくまでも「先人たちの検証のおかげで現在はまだ動いている」という状態です。
上記について質問されてもぼくはなにも答えられません。わからないことに関して誰かに質問するのではなく検索して調べてください。その点をあらかじめご了承のうえ読み進めてください。

「DeskMini A300」とは

DeskMini A300は155*155*80mmという手のひらサイズの超小型筐体にデスクトップ版のAMD Ryzen APU(Raven Ridge)を搭載することができるという「遊べる」ベアボーンキットです。これまでIntel CPUではNUCという手のひらサイズのベアボーンキットであったり完成済みのPCが発売されていましたが、AMD Ryzen APUではLenovo / ThinkCentre Tiny Seriesぐらいしか選択肢がありませんでした。

・ASRock > DeskMini A300 Series

購入の動機

少し前に「PCにAndroid-x86をインストールしてデレステやミリシタを4K60pで動かす」というブログ記事やGoogleグループの投稿をみて非常にそそられていました。(デレステは2017年のリッチモード実装までは8K出力も可能だったそうです。)

・[Android x86] デレステ・リッチモード と ミリシタ動作 – なんちゅーか、もやっと
・デレステ 4K キャプチャ – 日々の戯言 Audio Computer

まずはメインPC(Ryzen 5 2600+例のグラボことRX470)でWindowsとAndroid-x86のデュアルブート環境を構築。スマートフォンもiPhone 3GSが日本で発売された翌日から10年以上ずっとメインとして使っていたiOS環境からAndroid環境(Pixel3)に完全移行し、Aliexpressで13.3インチ4Kタッチパネルを購入し、さらには4Kディスプレイ(I-O DATA / EX-LD4K491DB)まで勢いで購入して環境構築していたのですが…

・4K60pで映像出力するにはDisplayPort出力が必須。
 →例のグラボを改造する予定だけど、それまではFHDでHDMI分配するしかない。
・Windowsとのデュアルブートがちょっと面倒。
 →起動時にgrubで選択可能だけど、メインPCはBluetoothキーボードを使用しているので。
・Ryzen 5 2400Gが余ってるからなにかに使えるといいなぁ…。
 →売るという考えもあったけど、いいAPUだったし手放すのももったいないなって。
・先々は4Kキャプチャ環境を作りたくなるかもしれない。
 →夢はでっかく。(なお予算。

というわけで、自分の環境と要望に合致するDeskMini A300は当初から注目していました。しかしそもそもAndroid-x86をインストールできるのか。仮にインストールできたとしても、64bit化されたミリシタがちゃんと動作するのかは誰にもわかりません。

やっぱりIYH

決断できないまま発売当日。 「かーっ、今日は残業で買いに行けないなーしょうがないなー」とかなんとかいって逃げていましたが、翌日Twitterのタイムラインを追っていると「DeskMini A300 在庫僅少」とか「次回入荷は月末か?」という情報をみてしまい、いてもたってもいられず、気がつけば商品券を握りしめて日本橋に向かっていました。APUとSSDは手元にあったのでDeskMini A300とメモリをサクッと購入。帰宅して組み込み。

導入環境

・Barebone:ASRock / DeskMini A300
・CPU:AMD / Ryzen 5 2400G
・GPU:AMD / RX Vega 11 Graphics
・MEM:CFD / D4N2400PS-8G *1 (2933MHz 1.35V)
・HDD:Intel / SSDSC2MH120A2K5 (120GB)
・Monitor:I-O DATA / EX-LD4K491DB
・TouchPanel:Electric Magic / 13.3inch IPS 4K Portable Monitor Touch Screen

CPUクーラーはリテールのWraith Stealthのカバーとスペーサーを外して使用しました。

2月25日追記
下記に環境変更しました。

・MEM:Crucial / CT8G4SFS8266 *2 (3200MHz 1.35V)
・HDD:Intel / SSD 760p SSDPEKKW256G8XT (256GB)

ミリシタの3D高画質でプレイするのと、デレステのリッチMVをヌルヌル再生させることを目指すならそれなりにスペックが必要でした。2D軽量でプレイするとかちょっとMVを見るくらいならCPUやメモリはそこまで盛らなくてもいいです。

Android-x86のインストール

意気揚々とGoogleグループ Android-x86-JPN主宰のへヴろくさん作成のISOをLive USBでインストールしてみるもミリシタは正常に起動せず。どうやらRaven Ridge APUではダメらしい。Twitterで検索してみるとごくりんさんという方がDeskMini A300にAndoriod-x86をインストールしてミリシタも起動させていたので、それにならってまずはUbuntuのインストールを実行。りゅうせいのたきさんに「J.Kさん作成のISOでRaven Ridgeでもミリシタが起動できる」という情報もいただく。皆様のおかげでなんとかなりそうな気がしてきた。

参考にさせていただいたサイト
・Deskmini A300にAndroid-x86を入れた – ごくりんブログ

Android-x86 ISO (J.Kさんのツイート)


2月20日追記
上記ISOでもデレステとミリシタの動作は問題ありませんが、下記のISO(64bit版)だとDeskMini A300のHDMI2.0が有効になる模様です。(もしかしたら他の要因かもしれないので要検証)


インストール方法
・Ubuntu18.04環境にコマンドを5行入力してAndroid-x86のDual boot環境を構築 – ダメ履歴
 (上記J.Kさんのサイト。下の方の「Open GAppsを一緒に導入したい場合」を適用する。)

インストールスクリプト
・native bridgeの導入方法の修正 – ダメ履歴

失敗と成功

そもそもLinux素人なぼくがUbuntuをまともに利用できるのか不安でしかたない。

とりあえずUbuntu18.04をLive USBでインストール…できない。なるほど最新版の18.10ならいけるのか…。なんとかLinux環境はできた。Android-x86用にパーティションを切るか。…あれ、もしかしてシステムからできへんの? …えっ、パーティションを切らなくてもデュアルブートできるんですか!? まぁええわAndroid-x86いれたろ。あっ、なんかしらんけどミスったわ。消そ。って右クリックから消せへんやん。どうやって管理者権限のフォルダ消すんやろ… (ケンサクー) 。なるほど、端末で”sudo rm -rf /hoge” って打てばええんか。よっしゃ消えよったで。いけるやん。(怖いもの知らず

そんなことをしながらAndroid-x86をインストール。へヴろくさんが新たに作成してくださったRaven Ridge対応のISOでインストールするも起動できず「もしかしてインストール方法が間違っているのでは…?」とハマる。一度Linux環境を捨ててJ.Kさん作成のISOをLive USBでインストールするもOpen GAppsがなくてGoogle Playが使えない(別々なんだから当たり前)。Ubuntuから手動でAndroid-x86のインストールに成功するも起動時にESCを連打してもGrubが起動せず永遠にUbuntuが立ち上がる(geditでGrubの書き換えを忘れていた(ぼくがいいたいのは永遠))。ミリシタの起動に失敗するのでLogCatを見てみると houdiniまわりでエラーが出てて調べるとインストールされていない(古いインストールスクリプトを使っていたせい)。

とまぁ、完全にぼくが無知なせいで合計5日ほどハマるも、すったもんだの末なんとか無事にAndroid-x86のインストールが完了。ちゃんとミリシタも起動しました。

ちなみに後日談として、DeskMini A300でもHDMI出力だと解像度がえらいことに…(てっきり例のグラボのせいかと)。DisplayPort出力なら4K60pでいけるしDisplayPort to HDMIの変換アダプタをかますか(ポチー)。この変換アダプタMini DisplayPortやんけ!(再ポチー)。こっちは4K24pまでやんけ!!(再々ポチー)。というオチまでついてしまいました。我ながらアホすぎる…。

注意点やら覚え書き

追記してたら乱雑になったので別エントリにまとめました。おま環的な要素がおおいです。

素人のぼくの感想よりも、Googleグループに先人たちが検証してきてくださった詳細な情報があるので、気になった方はグループ参加のうえ熟読してください。

・Android-x86-JPN 日本語コミュニティ

3月5日追記
現在上記グループは閉鎖されています。管理されていらっしゃったへヴろくさんに改めてお礼を申し上げます。これまで有難うございました。

謝辞

TwitterやGoogleグループでぼくの相談に親身に対応してくださったへヴろくさん。DeskMini A300へのAndroid-x86インストールの先陣を切ってくださったごくりんさん。動作可能なISOを教えてくださったりゅうせいのたきさん。Raven Ridge対応のISOを作成してくださっていたJ.Kさん。皆様のおかげです。あらためてお礼申し上げます。

まったくのLinux素人であるぼくでもこうして環境を構築できたのは、先人たちの試行錯誤や知見のおかげであることに間違いありません。そのことに感謝をしながら、自分が得た知見を少しでも提供できればとおもい、このエントリを書きました。

最後に

Android-x86でミリシタとデレステの4Kスクリーンショットを撮影したのでダイレクトマーケティングしておきます。(ミリシタはTwitterに上げた画像と同じ構図+αにしときました。)

ほら、あなたもAndroid-x86が気になってきたでしょう…?

Geekbench4 スコア

2月18日追記
Twitterで「ベンチマークがみたい」という要望があったのでGeekbench4を回してみました。ちなみにAntutu Benchmarkの最新版は測定不能でした。(ってかAntutu Benchmarkってベンチマークで使わないであろう権限をとろうとしてくるの怖すぎでしょ…。)

CPU Benchmark

Compute Benchmark

4 thoughts on “ASRock / DeskMini A300でAndroid-x86を動かしてみた。

  1. Megane

    カバー・スペーサーを外しても特に冷却の問題はなさそうですか?

    Reply
    1. relorah Post author

      コメントありがとうございます。

      ヒートシンクとファンの間にスペースがないのはよくないのでしょうけど、今のところ問題はでていません。
      CPU温度はBIOS読みでだいたい45~47℃くらいです。(室温18℃ぐらい
      DeskMiniを手元に置くとファン音がわりかししますが、1mくらいの位置なら気になりませんね。

      メモリを3266MHz以上にすると落ちることがままありますが、CPU起因で落ちたことはないです。

      Reply
  2. くっころ

    〉CPUクーラーはリテールのWraith Stealthのカバーとスペーサーを外して使用しました。
    くっ、詳しく!
    スペーサーとはどれのことでしょうか?
    よろしくお願いします。

    Reply
    1. relorah Post author

      コメントありがとうございます。返信が送れて申し訳ないです。

      スペーサはファンの底面に4個ついている丸い足みたいな部分です。
      ファンとヒートシンクの隙間をつくるためについているようなのでスペーサと呼びました。

      そのスペーサは両面テープでくっついているだけなので、
      ラジオペンチかなんかで挟んでえいやっとひねってやると剥がれます。
      CPUクーラのロット次第ではこれを取った上でもギリギリということもあるそうですが、
      天板を軽く押上げながらゆっくり入れてやると入るはずですよー。

      Reply

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