中華イヤホン Knowledge Zenith / KZ ZST(Purple) レビュー

投稿者: | 2016年12月13日

こちらは10月ごろ話題になった中華イヤホンです。Knowledge ZenithはKZ ED2やKZ ATEが低価格なわりにはなかなかの品質な中華イヤホンとして話題になりました。

今回レビューするKZ ZSTは、日本ではAmazonでも販売されているBlackと、Aliexpressで販売されているPurpleの2種があります。Twitterでkanaさんから「色で音が違うかも」という話をお聞きし、「せっかくだし」という勢いだけで両方を購入して聴き比べてみました。(本当はkanaさんにはPurpleをオススメされたのに、僕が2色あることを理解せずにAmazonでBlackをポチってしまい、キャンセルが間に合わなかっただけなのですが…。)

BlackはAmazon.co.jpで購入。3,000円程度でした。PurpleはAliexpressで購入。オプションで「パープルnoマイクケーブル: 1ピースオリジナル紫zst noマイクバージョン+1ピースzst銀メッキケーブル」というものを選択しました。こちらのお値段は$25.40。ダイナミック型1基、バランスドアーマチュア型1基搭を載したハイブリッド型のイヤホンに、リケーブルまでついてこのお値段はお得ですね。ちなみにPurple単品は$20でした。どちらにせよ納期を気にしないのであれば、Aliexpressで購入した方がお得ですね。

Knowledge Zenith/KZ ZST

Blackは注文後翌々日に到着。Purpleも十日ぐらいで到着しました。早速本当に色で音が違うのか聴き比べ。Purpleに付属していた銀メッキケーブルで試聴。まずはBlackから。低域が強く出ていて、高域も埋もれてはいるけどもまぁそれなり。ただ中域がかなりイマイチ。なんだろうこの安いシングルD型イヤホンっぽい感じは。よくあるドンシャリタイプのイヤホンで、低域の量はあれど、膨らみがあるというよりもブーミー。解像度も悪く視界に靄がかかったような印象。ただ音場はなかなか広い。ちょっと不思議な感じだけど、ありがちな中華イヤホンという印象。

じゃあPurpleは?ということでそちらも銀ケーブルで試聴。…あれ、なんか違う。出音の傾向はドンシャリで同じなんですが、こちらの方が解像度が高い。低域の勢いはそのままなんだけど、キックが締まって聴こえてきます。もしかしてBlackを聴いた時は極性を間違えていたのかな?と再度確認してみるも、やはりBlackの方が良くない。Purpleに戻す。うーん…?プラセボかと思ったけどやっぱり違う。謎だ。Purpleにして極端に良くなったというわけではないのですが、Blackとは良い方向には違う。

Knowledge Zenith/KZ ZST Purple+銀メッキケーブル

Black・Purpleどちらにも言えることですが、イヤーチップがデフォルトだと非常に残念な感じです。銀メッキケーブルに付属していたイヤーチップに替えてやるとマシにはなりましたが、手入れしてやらないとちゃんと聴けないという部分では人を選ぶだろうなぁというのが正直な感想です。以前レビューした Auglamour(GranVelaR) / R8と同じケースですね。コスパだけにとらわれず、ケーブルやイヤーチップを選ぶ楽しさが分かる人向けかと。

というわけでしばらくはエージングで変化を楽しみながらKZ ZST Purpleを使ってみようかと思います。見た目は低価格イヤホンの割にはなかなかだと思いますし、気分で使い分けるするのも良いかなと思います。余ったBlackはR8同様、誰かに投げつけようかと思います。

ja.aliexpress.com

161215追記。2日ほどPurpleをエージングしてみました。一聴してちょっと酷いなと思っていた中域がそれなりに出るようになってきたので、実用レベルにはなった気がします。Blackも2日ほどエージングして、また聴き比べしてみようと思います。

170613追記。いつの間にかAmazonでもPurpleの取り扱いが始まっていました。お値段はイヤホン単体がAliexpressの銀線ケーブル付きと同じくらいか、それよりはちょっとお安いくらいなので、総合的にみてAliexpressの方がお得ですね。到着まで一週間も待てない。少しでも早く聴いてみたい。初期不良や故障時の対応を考えたら輸入はちょっと…という方にはいいかもしれません。

 

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