Arduinoでbeatmania IIDX InfinitasやBMS用コントローラを自作する話。

投稿者: | 2020年8月19日

偶然がいくつも重なり合ってbeatmania IIDX Infinitas用コントローラ(以下タスコン)を4台も自作することになりました。結構たいへんでした。せっかくなのでエントリに残そうといつもの調子でダラダラとまとめました。1万字を超えました。以下目次です。

目次

  1. 登場人物紹介
  2. Introduction
  3. Arduinoの美味しい使い方、
  4. そしてArduinoを使うことによるその効果。
  5. Interlude
  6. 仕様制定 ←製作記を読みたい方はここからどうぞ
  7. 材料と費用
  8. いろいろたいへんDIY
  9. たのしい電子工作
  10. Arduinoへスケッチ書き込み
  11. Over the 灼熱Beach Side Bunny(不具合と対応)
  12. 雑感と総括
  13. アリガトウゴザイマシタ。(謝辞)
  14. 終劇(終わりに)

登場人物紹介

S:デレ1st/ミリ1st現地の元ガチ勢。IIDXがめちゃうまい。
A:永遠に音ゲーをやってるひと。息子と一緒にIIDXするのが夢だそう。
B:当時はDDRの兵(つわもの)だった。丹下桜が好き。れろと同い年。
G:ノリがよすぎるイケメンメガネ。美人の嫁さんがと二人の息子さんがいる。宮村優子が好き。
M:腱鞘炎の痛みをバファリンで抑えながらドラムマニアをする男。数年会ってないが元気かな。
れ:れろだよ。

ちなみに全員20年来の共通の友人です。

Introduction

19年2月ぐらいのお話。
S「新しいPCがほしいんだが」
れ「なにすんの?」
S「BMSとFF。今のPCだとBMSのムービーが処理落ちしまくりでさ」
れ「ホーン。BM98か懐かしいな。パーツ類も例のグラボとか余ってるし安く組もうか?」
S「マギっすか。助かるわ」
れ「ガハハ」

20年1月ぐらいのお話。
S「今更だがPCめちゃいい感じ。BMSもFFも問題なくやれてるわ」
れ「ええやん」
S「ただBMSは専コンのUSB変換器がゴミで超絶遅延してる」
れ「ガハハ」
S「なんかマイコン?で遅延のない変換器が作れるらしいんだがよくわからん」
れ「ホーン」

5月ごろのお話。
A「自室にIIDXの立ち環境作ってCS版めっちゃやってんだが」
れ「ええやん」
A「でもさすがに14インチのブラウン管はつれーわ」
れ「ガハハ」
A「PCモニタはあるんだがPS2が繋がらん。そういや前に触ったInfinitasは案外良かったな」
れ「ホーン」
A「でもコントローラがPS2のアケコンしかねーからキーボードでしかできんのだわ」
れ「そのアケコンぼくが買って10年ぐらい君に貸してるやつやん」
A「ガハハ」
れ「ガハハ(…そういや前にSがPS2 to USB変換器を自作できるとか言ってたな)」
A「なにそれ詳しく」
れ「思考盗聴すんな」

Arduinoの美味しい使い方、

そんなやり取りをしてるうちに気になったので調べてみました。ふーん、Arduinoっていうマイコンボードを使うんだ。って、そもそもArduinoってなんなん。

Arduino – Wikipedia

Arduino(アルドゥイーノ もしくは アルデュイーノまたはアルディーノ)とは、(ハードウェアの)「Arduinoボード」、および(ソフトウェアの)「Arduino IDE」から構成されるシステムである。

もともと2005年にイタリアで5人の人物によって、「もっとシンプルに、もっと安価に、技術者でない学生でもデジタルなものを作ることができるようにする」という目的を据えたプロジェクトとして「Arduinoプロジェクト」が立ち上がり、彼らが、きわめて安価で、テクノロジーには縁遠い人でも理解でき使えるほどシンプルで(simplicity)、オープンな ハードとソフトのまとまり、を生み出すことに成功し、それが人々に歓迎され、数年のうちに全世界に普及した。

Arduino – Wikipedi

…なるほど、非力だけどラズパイよりもずっと小さくて組み込みに向いているマイコンボードか。スケッチ(プログラム)を書き込むことによって様々なデバイスになることができると。へー、流行りの自作キーボードもこれを使うのか。しかし種類がいっぱいあるな…。ふむ、IIDX用に使うにはHIDデバイスになれる「Atmega32U4」を搭載したものが必要なのね。純正はわりとよいお値段がしてるけど、みんな大好きAliexpressで互換品が安価に売っていますなあ。

プログラムは全くわからんけど、作り方を詳しくまとめてくださってる方がいらっしゃったのでスケッチも含め拝借しよう。

【IIDX_INFINITAS】Arduinoを使って2つの方法で専コンを接続してみた – ニコニコ動画

作り方はだいたいわかった(大嘘)ので、Arduino Pro MicroというやつとあわせてPSコントローラのメス端子もポチりました。ともに同等品がAmazonでも売ってたけど輸入したほうが安かったので。

PS用コントローラ メス端子
Arduino Micro Pro

2週間後
到着。いっちょやってみるか!…できた!!

ArduinoによるPS2 to USB変換器の試作。市販の変換器より遅延が少ないらしい。

そしてArduinoを使うことによるその効果。

数日後
れ「できたわ送った」
A「サンクス。タスでもめちゃ光るわ。最高や」
れ「ガハハ」

その直後
れ「…ということがあったのでSのも作って送った」
S「前よりめっちゃ光るようになったわ。サンキュー」
れ「ガハハ」

なるほどこれはよいわね。

Sが言うには市販のPS2 to USBアダプタよりもずっと遅延が少なかったようで、あたらめてArduinoを使用した変換が優秀だということを理解しました。じゃあArduinoを使ってコントローラを作ればいいのでは?となるのは当然ですね。さっそく調べてみる。

なるほど。先に作った変換器みたいにPSの5鍵盤や7鍵盤コントローラの基板を乗っ取ってArduinoでUSB変換するパターンと、ボタンや皿のセンサーをArduinoに直で接続してHIDデバイス(キーボードなどの入力デバイス)として認識させるパターンがあるのね。ともにメリット/デメリットがある感じだわね。

基板乗っ取りのメリット/デメリット

 ○ 設計や配線が視覚的にわかりやすい
 ○ PSコントローラのオス端子を備えるのでPS2版IIDXでも使える
 ○ 皿がデジタル処理になるので繋ぐだけいい
 ✕ 5鍵盤コンの乗っ取りだとICチップの脚に半田付けをする必要がある
 ✕ 基板が大きいためコントローラ内部がごちゃつく
 ✕ ハードウェア側のメンテナンスが面倒(剥離防止のためホットボンドで固定するため)

Arduino直接続のメリット/デメリット

 ○ PS2用のコネクタがないので外見がスッキリ
 ○ その気になればユニバーサル基板1枚で済むので内部もスッキリ
 ○ パーツが少ないのでメンテナンス性がよい
 ○ PS2 to USB変換よりも遅延が少ない(といっても1ms程度らしいけど)
 ✕ 他者からは設計が視覚的にわかりづらい
 ✕ ソフトウェアを改修するにはC言語の知識が必要(ぼくにはない)
 ✕ USB接続なのでPS2版IIDXでは使用不可
 ✕ イチから皿の処理機構を作るのが大変(アスキーコンの皿流用が安定)

こんなふうに相反する感じ。PS2版をプレイするなら前者だけど、物理的に作るのが楽そうで、管理も容易で、仕様的にも上位なのは後者だなー。でもスケッチが全然わからん…。ググったところスケッチも含めて作成したことをまとめてくれてるエントリを2つ発見。とりあえずこれを参考にして作ってみるか。

上記エントリを参考にさせていただきました。Arduino直接続でコントローラを作成するエントリはほとんどなかったので非常にありがたい。

Interlude

6月ごろのお話。グループLineにて
れ「Sにも変換器を送りつけたが好評だったわ」
A「せやろな。かなり快適やぞこれ」
れ「それはなにより。変換器を作ってるうちに面白くなってきたから自分用のタスコン作るわ。」
G「マギっすか。もしよかったら俺にも作ってほしい」
れ「いいよ。みんなでタスやろうぜ」
B「じゃあ俺も」
れ「いいよ。好きで作るから原価+αで売るけど納期と出来に文句いうなよ」
G・B「OK」
A「んじゃせっかくだしタスのグループ作ってSも呼ぶか」
れ「ガハハ(なんだかえらいことになってきたぞ…)」

結局その後S用のタスコンも作ることに。自分用に試作してたのを仕上げてぶん投げればええなと。

仕様制定

自分のやつだけなら適当に作って動けばそれでいいやと思っていたけど、人様にお売りする以上は少し見た目も意識しなくちゃだわね。というわけでタスコン作成のために仕様と材料選定。

方針

  • あんまりがんばらない
  • でもある程度は見た目も綺麗にしたい
  • 人の手に渡るので強度と安定性、メンテナンス性は確保する
  • 費用は1.5万円を超えないようにする

共通仕様

  • 土台は5.5mm厚の合板で作成する(9mm厚は試作時の加工でえらい目を見た)
  • 鍵盤と皿の位置や高さの関係はなるべくAC準拠に
  • 皿の高さ上げは合板の端材を使用する適当仕様
  • 鍵盤部はデジタル処理。皿はアスキーコンをバラしてアナログ処理
  • 三和ボタンは高すぎるので中華ボタン(DJ DAOボタン?)を使用
  • スイッチはオムロン、バネは三和を使用。ACに近づけるため49N/40gにした
  • ボタン押下時のLED点灯は手間の割にメリットがないので実装しない

とか考えてるうちに楽しくなってきたのでイラストレータでCAD図面を作成してみた。イラストレータでデータ作成し、WEBサービスでai to dxf変換してRootPro CAD9を使用して寸法入力。イラストレータもよくわからんが、CADの知識がまったくなかったのでめちゃくちゃ苦労した。

G・B用

  • 木材むき出しはアレなのでカッティングシートでお化粧する
  • 輸送するので強度を確保するのと内部へのアクセス性を上げておく
  • 皿サイズAC準拠は費用と手間がかかるのでEP盤のレコード(175mm)を両面テープで貼り付ける
  • 皿周りの見た目がよくないので木製の鍋敷き2枚の中身をくり抜いて塗装して土台にする
  • サイズは 200*440*H103.5mm(皿の突起/高さ含む) とDAOコン FPS EMPよりやや小さい

B・G用のCAD図面。こちらのエントリを参考に、小型かつAC準拠に近づけた。

自分用

  • 見た目はこだわらない…けどまあ小綺麗にはしたいかも
  • 鍵盤や皿の配置はAC準拠にしたいなぁ
  • 皿はM氏が残してくれたACサイズのものがあったのでそれを使う(サンキュー火災ろでむ)
  • 自分がわかりゃいいので内部は適当でOK…だけど先々LEDとかつけるかも…?
  • サイズは 250*513*H103.5mm
自分用のCAD図面。結局面倒になって皿土台は作らなかった。

S用

  • プロトタイプとして一番最初に着手し一番最後に完成(なのでこれのみ9mm厚合板)
  • 形状やサイズはG・B用とほぼ同じ
  • 先に変換器を送っているので専コン乗っ取りで作成(M作成の自作コンの基板を流用)
  • 普段は未改造の専コンでプレイしてるので皿上げ不要、皿距離もAC準拠じゃなくてOK

材料と費用

今回のタスコン作成のキーとなる(鍵盤だけに)中華IIDXボタンもやっぱりみんな大好きAliexpressで購入。

鍵盤用ボタン1(鍵盤7つ+サブキー2つ)
鍵盤用ボタン2(同上)
サブキー用ボタン

7ボタン+2ボタンのやつでレビューがついていたのが2種類あったので両方買ってみました。ロットにより変わる可能性もあるので断言できないけど、違いはどうも付属のマイクロスイッチだけっぽい。どのみち押下圧が99Nっぽくて実用に耐えないのでサブキーにだけ使用して残りは保管しておこう。

ちなみに鍵盤用ボタンに付属するサブキーと、サブキー用ボタンは微妙に形状と押圧が違いました。サブキーを4つにするつもりで2つだけ購入すると見た目や打鍵感の違いが発生して気持ち悪いかも。

ボタン類は合計4回購入したけど到着までだいたい2~3週間ぐらいかかりました。急がれる方はDJ DAOボタンが見た目同じっぽいし価格もそんなに高くないのでそちらをどうぞ。

安価な中華IIDXボタン。なぜか黒鍵盤にだけ保護フィルムが貼ってある。

スイッチとバネは楽天で購入しました。重さは好みがでるところなのでリンクは貼りません。「IIDX スイッチ」とか「IIDX バネ」でググれば出ます。

そんなわけで費用をまとめると…

ってとこだな!($1=120円換算。送料除く)

画像はG・B用のものですが、自分用も13Kちょいぐらいにおさまりました。

しかし実際には工具として電工ペンチ、糸鋸、ジグソーを新規購入したし、木材カットをミスって買い直したり、追いカッティングシートしたり、皿の高さ上げと安定のためにいろんな鍋敷きを購入して余らせたり、皿の回りが良いというエントリをみてポチったけど皿自体がやたらグラつくので使用しなかったDJ PROコンの残骸が部屋の隅で転がってたりでわりかし足が出ております。

工具に関しては後々も使えるので問題ないのですが、部材類に関してはぼくの見当が甘くてしくじったことも多数あり、作りながら適当に考えるとドツボにハマります。なので計画性をもち着地点を決めておくのは大事だなと思いました。(ぼくが一番苦手なこと)

やまけんさんのエントリにも書かれていましたが、仕様や見た目にこだわると無限にお金と時間がかかります。ぼくの場合は「ボタン配置はAC準拠で、見た目も多少は整えて、DJ DAOコンの一番安いものの中古価格(2万円前後)よりも安くなるようにしよう。高くても総額1.5万円程度かな」とぼんやり考えていたので、「中華ボタン」「オムロンスイッチ」「三和バネ」の組み合わせは丁度いい落とし所だったと感じます。逆にこだわって2万円以上かけるのであれば素直にDJ DAOコンを買ったほうが満足度は高いでしょう。

たいへんDIY

最初はドリルと糸鋸で合板の穴あけ処理をしていたけどめちゃくちゃ大変でした。1台は仕上げたけど残り3台は流石にしんどいでAmazonで安いジグソーを購入。唸りをあげながら木材をカットしていくジグソー。舞い散る木屑。仕上がる木材。「次からはベランダで作業しよう」と思いながら部屋に掃除機をかけるぼく。後片付けはたいへんだけど作業効率は段違いでした。

アクリルも3mm厚のものを購入したけどこれまた加工が大変。ホットナイフとカッターで必死に1枚作ったけど精度は酷いもんだし、時間もめちゃくちゃかかりました。さすがにあと3枚はつらぁい…。手作業は無理と判断して弊社のCADマシンマスターにこっそり相談。「納期未定で暇なときにやるのでいいなら。dxfかaiでデータ入稿してね」とのこと。圧倒的感謝っ…!なんとなく作成していたaiデータが役に立った。

素材は廃材のPVC(塩ビ)に変更。当初3mm厚の予定だったけど1.5mm厚しか刃が通らないとのことで1.5mmを2枚使いにして運用でカバー。紙を挟んで痛コン化もできるしそっちのほうが面白そう。2週間後完成。めちゃ綺麗。最高。マジで感謝しかない。実際に組むまでは強度が心配だったけど全く問題なかった。

このようにアクリル部分を自作すると相当な労力と時間がかかります。木材加工の比ではないです。今回は幸いにして機械化できましたが、自分で作成される場合は覚悟が必要です。

たのしい電子工作

木材の加工が終わったら続いて電子工作。皿の機構やスケッチなどの技術的なことは他の方のエントリを参考にしていただくとして、ここではぼくみたいな素人でもわかるように書き連ねてみます。

まずは鍵盤用の配線をArduinoへ結線します。鍵盤についてはユニバーサル基板にハンダ付けでもいいのですが、皿部分はややこしいためブレッドボードの利用を推奨します。マイクロスイッチとの接続はメンテナンス性を考えて250型の平型端子にします。圧着させるために電工ペンチは必須です。安いやつでいいので必ず用意しましょう。今回はいろんな会社の平型端子を購入してみましたが、メーカーによっては精度が悪くガバガバなやつも多かったです。

ボタン部分

7鍵盤とサブキー4つ(今回の場合はESC/Tab/BackSpace/Enter)の計11個をArduinoのデジタルポートの2~15(詳細は最下部のスケッチを参照)に割り当て。ボタンと同じ数だけGNDからの配線が必要なので数珠つなぎに平型端子を圧着していく。配線ができたらこれらをArduinoにハンダ付けしてボタン側の工作は完了。

中華マイクロスイッチで動作確認。手抜き&雑すぎて圧着警察に見つかったらヤバい。

ちなみにボタン押下時にLEDを点灯させようとするとボタン数*2+αの配線が増えます。軽い気持ちで「あれ?ボタンは光らんの?」とか言われたらキレて周りながら焼きそば作るぞ。

皿部分

Arduinoのアナログポート(A0/A1)とVCCに皿の入力を読み取らせる。アスキーコンの皿処理基板から生えている線の右端に「1」と「5」だけナンバリングされているのでそれを参考に1から5を割り振ると

皿処理1→(アナログ入力A0)→4.7KΩ→VCCへ
皿処理2→200Ω→VCCへ
皿処理3→GNDへ
皿処理4→200Ω→VCCへ
皿処理5→(アナログ入力A1)→4.7KΩ→VCCへ

のように結線する。皿処理3はGNDに結線。12と45は間に抵抗を挟んだのちすべてまとめてVCCに結線。1と5のカッコ部分は別途A0とA1に結線。うーん、めちゃくちゃ分かりづらいので下の画像を見てください。

皿処理基板の配線はこんな感じ。今見たらVCCに繋ぐ4と5の色が逆だった。

Arduinoへスケッチ書き込み

ここまで結線してArduinoにスケッチを書き込みます。Arduinoの公式HPからスケッチ書き込みアプリをDL。インストーラだろうがzipだろうがお好みで。Arduino HID Projectのgithubからライブラリのzipファイルをダウンロード。ArduinoをPCにUSB接続して書き込みアプリを起動

  • スケッチ→ライブラリをインクルード→.ZIP形式のライブラリをインストール→HID-master.zip
  • ツール→ボード→Arduino Micro
  • ツール→シリアルポート→(ポート選択)
  • ツール→書き込み装置→Arduino AS ISP(ATmega32U4)

と設定。やまけんさんのスケッチをコピーアンドペースト。配線にあわせて適宜修正して書き込みをクリック。きちんと配線されていればHIDデバイスとして認識され、ボタンを押すとスケッチで指定した文字が入力されるはずです。動作確認ができたならガワに組み込んでいきましょう。

配線の際にはタグ付けして管理しやすいように。

Over the 灼熱Beach Side Bunny(不具合と対応)

仮組みしてテストプレイ。おお、ちゃんと動く。謎の感動。細部を見ればきりがないだろうけど、真面目にAC版をプレイしていたのはREDが最後だから約15年ぶりなので、中華ボタンの打鍵感がーとかストロークがーとかいわれても違いがわからん。でもボタンを押したり皿を回せばちゃんと音が鳴るし、パチパチ言わせながら叩けるとやっぱり楽しいので問題ないわね。

しかし1-2時間に一度ぐらいの間隔で灼熱を超える連皿が勝手に入ってしまう。灼熱をやるときには助かるがそれ以外ではわりと困りますね。そういややまけんさんのエントリにも書いてあったな。

修正する技能などないので、今度はしらすさんが作成されたチャタリング対策済みのスケッチを導入しようと試みる。キーアサインを調べて、サブキーに装飾キー(Enter/ESC/Tab/BS)を割り当てようとスケッチをいじくり回すがうまいこと動かない。数日格闘するも素人には無理だった。Gに相談。

れ「このプログラムをベースでやってたが、問題があってこっちのを導入したいんよね」
G「なるほどぉー」
れ「ぼくは素人なので実装方法はGにまかせたいんだけどできるかな?」
G「おっす。いっちょやってみっか」
れ「たのむで」
G「できた。テストよろ」
れ「早っ。皿があかん/鍵盤おかしい/全部死んだwww/あっ動いた」

数度の修正を経て無事動作。この間わずか1時間弱。GIMO is GOD. きちんと動作したのであとはひたすら組み立て作業と外見を整えて完成。ふー、なんとかなったな。

雑感と総括

実際にタスコン作って感じたことやメモを箇条書きにしてみました。

コントローラ関連

  • 入手性、値段、皿の機構、情報の多さを考えるとアスキーコンをベースにするのが安定。
  • 皿サイズにこだわると大変。どうしてもAC準拠にしたい場合はアクリル屋さんに直交渉?
  • 皿にレコードなどを貼り付ける場合、目見当でセンターを出すのが大変だった。対策はない。
  • 貼り付けた場合、飛び出したところの下部の強度と安定性確保が必要になる。今回は鍋敷きをくり抜いて塗装後貼り付けたが、他の方のエントリをみると結構悩みどころな様子。
  • 本筋とは別の話だが、専コンやDJ PROコンは皿の円周部分と土台に隙間がありグラつくので、皿の横面に両面テープを貼り付けて隙間を小さくしてやるとよいかも。(もちろん剥離紙は剥がさない)

木工関連

  • 不可逆的な作業が多いので図面を作ってから開始したほうがよい。
  • 5.5mm厚合板は加工が楽だが使えるネジが限られる。9mm厚は加工性が低下も安定度が増す。
  • 5.5mm厚なら箱の高さは外寸80mmでいけるが、DAOコンと合わせて外寸100mmでもよかったかも。(ボタンとスイッチの高さがあるので内寸65mm程度は必要)
  • 木材の接着はボンドと隅金+金折にした。片方ではあきらかに強度が足りない。
  • 今回は小さく/軽くしたが、保管場所があるなら大きく/重いほうがより安定しそう。
  • 大変なのは木材とアクリルの加工。逆にここを機械化したり外部委託したりして手を抜くと楽ちん。

その他

  • カッティングシートを貼る場合、貼るタイミングをよく考えておく必要がある。自信があるなら組み立て後に貼るのが一番キレイに仕上がるが難易度が高い。
  • Arduino Pro MicroのUSBポートがもげまくる。3つダメにした。特に抜き差し時は注意。

そんな感じで話半分、面白半分で着手したタスコン作成ですが、コントローラの構造や回路の知識が皆無かつ木工系のDIYが初めてという人間でもある程度の品質は確保できることがわかりました。なにがいいたいかというと…

総括

  • 自作コントローラは先人が多数いるので、知識がなくてもなんとかなる。
  • いろんな作成方法があるから自分の環境や技術にあった作り方を選択できる。
  • バネ/スイッチにこだわらなければ総額6千円ぐらいで作れる。(DP環境でバネ/スイッチを換装しても2万円ぐらいあればいけそう)
  • ブレッドボードと電工ペンチがあれば皿周りの細かいハンダ付けは回避できる。
  • 色々たいへんだったけど、やってくうちの楽しくなってくるので興味ある方はレッツトライ。
アスキーコンのコスパがよすぎる。

アリガトウゴザイマシタ(謝辞)

PS2 to USB変換器を作成するにあたりだれかさんのエントリと(TUT)さんの動画を、外箱の設計をするにあたりくまもっちさんのCAD図面を参考にさせていただきました。貴重な情報をまとめてくださり感謝です。

また、皿の仕組みやスケッチを記載してくださっていたしらすさん、先人としてArduino直接続のコントローラを作成をし、また安価な鍵盤ボタンの情報を記載してくださったやまけんさんにもお礼申し上げます。このおふた方がいなかったらこのエントリはなかったと思います。

終劇(終わりに)

そんなこんなでこのエントリを書き出したときは現在は2つ目のタスコンを制作中です。うまくいけば今週中にGとBの分を出荷して、週末にはみんなでワイワイいいながらチェッキンや灼熱を投げつけられるようになってるはずです。

…とか書いてたんですが、いい加減部屋の片付けもしたかったので本腰を入れて残りのタスコンを一気に作成しました。4台の製作期間は1ヶ月半ぐらい。その間に作ったりやめたり仕様変更したり手直ししたりしていたので、きっちり仕様を決めて取りかかれば2~3日で1台は作れそうです。

以前から電子工作はしていたけれど、木材加工から作るDIYは初めてだったので楽しかったです。知らないことばかりで勉強になりました。幸いにしてタスコンが到着したGとBからは非常によいとレスポンスが帰ってきたので、素人ながら本気で頑張ってよかったなぁと思いました。なおSの分は明後日あたりに到着するはずです。

そういえば最初にこのメンツが集まったのも音ゲー(とダビスタ)がきっかけで、気がつけばなんだかんだの腐れ縁で20年以上の付き合いになっていたのですが、その間にそれぞれの趣味趣向は移り変わり、また家庭を持つ者も増えたので、ここ数年はたまーに会って酒を飲んでガハハと笑う感じだったんですよね。なのでbeatmania IIDX Infinitasを期にまたみんなで同じものを見て触ってワイワイできるようになったのは本当にありがたいことです。

左からS用、B用、G用タスコン
自分用タスコン。一番最後に着手したせいで意図せず完成度が高くなった。

最後に今回作成したCADデータ(イラストレータファイル)とスケッチへのリンクは貼っておきます。このエントリを見て「よっしゃタスコン作るか!」ってなった人の役に立てば幸いです。

アクリルと外見のCADデータ
GIMOさん監修のスケッチ

 

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