ASRock / DeskMini A300にアースソフト / PT3を内蔵する。

投稿者: | 2019年4月10日

ふいに ASRcok / DeskMini A300 に アースソフト / PT3 を内蔵してメインPC兼録画鯖として24時間稼働させようと思いたった。超小型で低消費電力だが、普段使いにも耐えうるよう(財布と相談しながら)可能な限り性能を妥協せず、単独でTVの視聴・録画とエンコードを行え、ゆくゆくはロケーションフリー環境を構築できるようなPCを作成する。

一応下のエントリの続きのようなそうでないようなテキトーな感じである。

現在のPC環境

・メインPC (自作)
CPU:Ryzen 5 2600
GPU:RX 470 (例のグラボ)
MEM:DDR4 8GB *2
M/B:Prime X370-PRO
HDD:NVMe SSD 256GB / SATA SSD 2TB

・Android-x86用 (ASRock / DeskMini A300)
CPU:Ryzen 5 2400G
GPU:RX Vega 11 Graphics (Onboard)
MEM:DDR4 8GB *2
HDD:SATA SSD 120GB

・録画鯖 (Dell / Vostro3800)
CPU:Core i3 4330
GPU:HD Graphics 4600 (Onboard)
MEM:DDR3 2GB *2
HDD:SATA SSD 500GB / HDD 3TB / USB HDD 4TB

PC3台体制になってから明らかにメインPCの起動回数が減った。減ったというか、気づいたら2週間ほど起動していなかった。 ぼくがこれまでメインPCでしていたことは、動画再生・TV視聴・ストリーミング視聴・キャプチャボードやAirplayを使用したゲーム配信・Twitterくらいだったので明らかにオーバースペックだ。例のグラボの改造が面白そうだったし、ちゃんと動くようにしたんだからとRyzen 5 2600を購入したのだが、明らかに宝の持ち腐れである。

3台ともモニタ台として使用しているメタルラックに収納していたので専有スペースは別に困っていなかったのだが、ある日突然「メインPCと録画鯖を小型化かつ一体化すればPCの台数は減るし、新規にPCを組めてしあわせになれる」ということに気づいてしまった。できればZen+ APUが発売されたあとに気づきたかったぜ…。ということで早速 ASRock / DeskMini A300 をおかわりした。

環境構築

・Barebone:ASRock / DeskMini A300
・CPU:AMD / Ryzen 5 2400G
・GPU:AMD / RX Vega 11 Graphics (Onboard)
・MEM:Crucial / CT8G4SFS8266 *2 (3200MHz 1.35V)
・HDD1:Intel / SSD 760p SSDPEKKW256G8XT (256GB / NVMe)
・HDD2:Micron / 1100 MTFDDAK2T0TBN-1AR1ZABYY (2TB / SATA)
・HDD3:Western Digital / WD40EZRZ-RT2 (4TB / USB3.1)
・CPU Cooler:ID-Cooling / IS-30
・Wireless:Intel / Wireless-AC 9260NGW

Android-x86用PCに入れていたIntelのNVMe SSDを引っ剥がしてメインPCへ移設することにした。

新たに購入したもの

PC関係
・ASRcok / DeskMini A300
いわずもがなの大人気小型ベアボーン。

・AMD / Ryzen 5 2400G
いわずもがなの大人気Ryzen APU。Zen2 APUが出たら載せ換えたい。

・Crucial / CT8G4SFS8266 *2
それなりに安いし回るし大安定。本当は16GB *2にしたかったがそれはおいおい。

・ID-Cooling / IS-30
PT3内蔵には背の低いCPUクーラーが必要。新製品でレビューも少ないが代用品もないので。

・Intel / Wireless-AC 9260NGW
Aliexpressだとやたら安い。Bluetoothが目当てだったがUSBドングルとは安定性が段違い。満足。

PT3関係
・Perfk / NGFF M2 M.2 → PCI-E PCI エクスプレス 4x 1x スロットカードアダプタ
M.2(Key M) to PCIe変換アダプタ。国内発送のものを購入。PT3なら外部電源なしで動く。

・uxcell / 代替品 PCI-E 1X 切替カード ライザーカード延長ケーブル
PCIe x1のライザーケーブル。これも国内発送のものを購入した。トラブルなく動作中。

F型アンテナ関係
・富士パーツ商会 / アンテナケーブル 極細 0.3m 両端F型コネクター付(2本入り)/FBT-403BK
細身で取り回しがよいF型ケーブル。ただ30cmでも分配器と一緒に内蔵するには長い。

・エスエスエーサービス / F型L字接栓(ネジ式) [ 2個入 ] F-LN2P
F型コネクタのL字変換アダプタ(ややこしい)。プッシュ式よりもネジ式のほうが安心感がある。

動作確認

配線した後に確認してダメだと泣くに泣けないので、仮組みのまな板状態で動作確認。OSをインストールし、M.2 to PCIe変換アダプタにPT3を挿してドライバをあてる。補助電源なしでもPT3の動作は問題なかった。事前に購入していた Sintech / ST-PCE2M2C だとUSB to SATAの補助電源が必須だっただけに拍子抜けである。PCIe x1ライザーケーブルに差し替えて確認。こちらも問題なし。そういえばレビューでID-Cooling / IS-30 のファン音がうるさいと聞いていたが気になるほどでもなかった。

まな板状態で動作確認。

PT3を内蔵する

まずはPT3のブラケットを外す。外したら適当な紙を切って基板に巻き、その上からさらに養生テープを巻いて絶縁した。基板にはネジで固定できそうな穴が4ヶ所あるが、ブラケット側のみネジ切りされているのでネジでの固定は面倒そうだ。当初は脱着も考えて両面テープ付きのベルクロテープにする予定だったが、想像よりもベルクロテープ自身の高さがあり、ライザーケーブルがCPUクーラーに干渉してしまった。なので3Mの両面テープで固定することにした。PT3の端子側は電源スイッチケーブル用のホルダーがいい感じにF型コネクタを抑えてくれるので、基板側に両面テープを貼り付けて固定する。

PT3をDeskMini A300の天面に固定する。

ケーブルルーティグ

部材の動作確認後は配線。ライザーケーブルがCPUファンの真上にくるため取り回しを考える必要がある。試行錯誤の末、PT3側のライザーケーブルを折り曲げて自己融着粘着テープで巻いてしまうことにした。やや強めに巻くと省スペースになるのでケースに固定しなくても大丈夫になったのだが、ケーブルには常にストレスがかかっている状態なので頻繁に脱着を繰り返すと壊れてしまうかもしれない。安いものだし万一に備えて予備を買っておいたほうがいいだろう。ライザーケーブルを裂いてCPUクーラーの周りを這わす形でもいけるだろうが、次に開けるときにつらい思いをしそうなので却下。

F型ケーブルが曲者だった。長いため取り回しがつらい。細身でケーブル長が10cmぐらいの一体型分波器がマスプロ工業から販売されているが、そちらはケーブル端子側が太く、分波器本体も殻割りしないと高さ的に収まらないため非常に面倒で、かつ値段も2,000円程度とそれなりにする。迷ったが試しに小型分配器と30cmのF型ケーブルをケーブルクリップでケースの天面に這わせて蓋を閉めた。

かなり無理がある構図。閉まるには閉まるが…。

たちあがれPC

まな板状態で動作確認はしているものの、ライザーケーブルを急な角度で曲げているので不安が残る。いざ起動。ブゥーン!! うおっ、うるさっ!!! 確認してみるとPT3は無事動作している。それはよいのだが、この状態で常時起動はさすがに無理がある。BIOS 3.40のファンコントロールで “Silent” にしてみたがそれなりにファン音がする。まな板で運用していたときは気にならなかったが、やはりエアフローは重要であると再認識。仕方がないので分配器の内蔵を諦め、ファンコンを手動で設定することにした。

養生テープの緑がまぶしい。

雑感

DeskMini A300の内部スペース的に分配器も内蔵できるが、試してみるとエアフローが相当悪化する。メインPC兼録画鯖として24時間駆動させることを考えると、多少の見た目のよさと自己満足よりも安定性と寿命のほうが大事で、無理に内蔵するメリットがない。結果的にケースのVGA部分をニブリングツールで拡張して分配器とF型ケーブルをケース外に出してやることにした。確かに見た目はあまりよろしくないが、設置してしまえば背面なんて見ることはそうないし、アクセス性と冷却性は改善されるのでよしとした。実はUSB2.0 *2増設アダプタも購入していたが、同じ理由で今回は実装を見送ることにした。

今回使用した ID-Cooling / IS-30 は100*93*H30mmと小型かつ薄型のCPUクーラーだが、サイズ的には DeskMini A300 に搭載できる限界のサイズだと思われる。普通に装着しようとするとマザーボードのヒートシンクが干渉して装着できない。一旦マザーの裏面からヒートシンクのネジを緩めてヒートシンクをマザーボードの外側に向けて1~2mmほどズラすことで装着できる。マザーボードのヒートシンク固定用のネジ穴に多少の遊びがあるためなんとかなった。偶然かもしれないが、こういう事態を想定しての設計ならすごいものである。さすがASRock。なんとも変態的だ。

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