(この記事はらすくろっ!の「くろなかVol.4(16年8月頒布)」に寄稿した記事を加筆修正したものです。)
今年2月頃に話題になりましたAuglamour(GranVelaR) / R8(以下R8)というイヤホンを紹介したいと思います。当初はGranVelaR / R8と名乗っていたようですが、今調べてみたらメーカー名がAuglamour(オーグラマー)という名前になっていました。謎です。
この商品は一時期Twitterやレビューブログで「驚くほどコスパがいい」「数万円レベルかも」といわれていたので、「GranVelaR?ぐらんべーる?なにそれ聞いたことないなー」くらいの感覚でAmazonで注文。お値段は4,500円程度。一週間程度でお届けとなっていたので楽しみにしていたのですが、待てど暮らせど商品が届かない。商品ステータスは既に発送済みになっている。でもこない。おいおい。結局注文後一ヶ月ほど経って、忘れた頃に商品発送通知のメールが。えっ、ステータスは発送済みになってたのに。ほどなく商品が到着。うーむ…。
まぁ中華イヤホンだもんなぁ。と投げやりに開封してみました。ハウジングはメタル合金で、この価格にしてはそこそこ高級感があります。イヤーチップは通常タイプがS/M/Lと3種類と、コンプライタイプが付属しています。ケーブルは2pinタイプでリケーブル可能。うーん、思ったよりは良い作りだ。ちなみにリケーブルが可能なのはメリットではありますが、ケーブルまで手出しすると総額費用が高くなってしまうパターンもあるので、R8の音がよほど気に入ったとことでない限り、手出し無用かなとは思います。
音質についてですが、力強い中域が目立ちます。高域と低域はそれなりで、いわゆるカマボコ型といわれるタイプ。高域は伸びやキラキラ感があるわけでもなく、低域は張りやキレ、沈み込みなどはあまり感じられない印象です。ドラムのキック音が「ドンドン」ではなく「ペトペト」いうような感じ。この辺りは価格なりでしょうか。それでも見た目も含めて、スマートフォン付属のイヤホンなどよりはよっぽど良い出来ではないかと思います。しかし裏を返せば、この段階では期待したほどの音質ではなかったです。
一聴して「まぁこんなものかな」と思っていましたが、R8のレビューをみると、イヤーチップでかなり音質が変わるとのこと。前述しましたが、イヤーチップは通常タイプとコンプライが付属されています。しかしこれらがどうもR8にあっていないようで、実際にイヤーチップを替えると音質がかなり向上しました。あと耳へのフィッティングも重要です。耳にあうイヤーチップで、かつスイートスポットにフィットさせた場合、R8はミッドレンジクラスのイヤホンに化けてきます。しかし、同時にイヤーチップ選別の沼にハマってしまいますので、ある程度の知識と覚悟は必要だと感じました。
個人的な感想としては、既にメインのイヤホンがあり、サブ機として興味本位で購入するとか、試行錯誤することを楽しめる人にはおすすめできます。ただあくまでも中華イヤホンなので、「当たればラッキー」くらいの気持ちで楽しむのがいいかと思います。
しばらく試行錯誤しながら使ってみましたが、どうもフィッティングが上手いこといかず。確かにハマったときの音はとても良かったんですが、常用は難しいかなと判断してこのともさんにぶん投げました。