Acoustune / HS1004 をお借りしました。

投稿者: | 2016年12月11日

REV様および株式会社日本ディックス様のご厚意でお借りしました。このような機会を与えていただいたことに深く感謝を述べたいと思います。ありがとうございます。

さてこのAcoustune / HS1004ですが、僕自身が名前を知ったのは今年の7月末でした。TwitterでPinnacle P1について話をしていた時。HS1005(HS1004の2.5mm4極プラグ版)を勧められ、eイヤホンさんで少し試聴したのがきっかけです。試聴した感じでは低音の押出し感と分離がよく、元気があって良いなという印象でした。その後ありがたいことにご縁が有り、レビューをする機会を頂戴しまして、現在に至るわけです。

さて前置きが長くなりましたが、Acoustune / HS1004のレビューです。下記は3ヶ月ほど使用させていただいての感想となります。

Acoustune / HS1004

ハウジングは100%アルミCNC切削とのことで、質感もよく高級感があります。そして見た目に反して非常に軽いのです。その物理的な軽さからは想像ができないような音が出るので、HS1004を初めて聴いた方はビックリするんじゃないかと思います。

出音は一聴して「ああ、やっぱり良いな」と、「これ本当にダイナミックドライバ1基なの?」というのが頭に浮かんだ感想でした。特筆すべきは、豊かで深く沈み込む低音域と、質の良い中音域です。押し出しの強い中・低音域に隠れがちですが、高音域も不足なく出ています。解像度はなかなか高く、スピード感とキレもしっかりとあります。とても迫力がある音を出すのですが、その割には音場もなかなか広く、定位もしっかりしています。音の傾向は、手持ちのイヤホン・ヘッドホンではSennheiser / HD25-1 IIの方向性に近いかな、という印象です。主に男性ボーカル曲のバンドサウンド。他にはロックやラウド、EDMを楽しく聴かせてくれるイヤホンだと感じました。特にギターの唸るような響きが素晴らしく感じられます。

付属品一覧。青いイヤーピースはサンプル品?

お借りしたのは代理店様の試聴機ということでしたので、サンプルのイヤピースも付属していました。色々試してみましたが、自分にあうイヤピースを探しだして、スイートスポットにジャストフィットさせないと本領の能力を発揮できないタイプかな、という印象です。ただし付属しているイヤピースも豊富ですし、それぞれの耳にあったタイプを探す楽しみもあるかと思います。個人的には青のSpinlFitタイプ(サンプル?)が一番あうと感じました。

あとはShure掛け用のゴムチューブがワンセット付属していました。HS1004は布製のケーブルで柔らかく、かつ取り回しが良好で絡まりづらいので、そのあたりは好みで付け外し可能にしてくれているのは気が利いていて良いと思います。

唯一気になったのはリケーブル不可な点です。上にもありますように、ケーブルが柔らかいのですぐに断線してしまうような作りではありませんが、リケーブルで音の違いを楽しんだりすることや、万が一の破損・断線時の対応などを考慮すると少し残念ではあります。(特にHS1005は2.5mm4極なので強度面が心配。)

 まとめますと、Acoustune / HS1004は実売2万円程度と、昨今のイヤホン事情を省みると中価格帯になりますが、全体が非常に高いレベルでまとまっていて、とてもバランスが良いイヤホンだと感じました。低価格帯からのアップグレードや、キャラクタの違いによる使い分けなど、万人にお勧めできるイヤホンです。

 

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