ポタフェス2016 in Osakaへ行ってきました。目当ては新製品ハイレゾDAP Astell&Kern/AK70の試聴です。昼すぎに会場入りして、早速アユートブースへ。AK70の試聴機の前には10人くらいの人がいましたが、試聴機は3台出ていて、かつ試聴時間は5分目安とのことだったので、それほど待たずに試聴することができました。
今回は計2回試聴したのですが、時間にして約10分という短時間でした。その中でのレビューなので、実際の内容と違う部分もあるかと思います。あくまでも個人の感想・体感・印象というレベルであることをご理解していただいた上、お読みいただけると幸いです。
イヤホンは、少し前にハイコストパフォーマンス機として話題になったMEE audio/Pinnacle P1(以前にジャンケン大会でIRIVER社の営業S氏から頂戴したmmcxケーブル。バランス/アンバランス)と、FitEar/Air(アンバランス)の3つの方法で試聴しました。
まず一聴して低域に締まりがあり、ハリと勢いが感じられました。想像していたよりも低域の解像度が高く、これまで僕が試聴してきたAKシリーズとはまた違った感じだというのが第一印象でした。中高域やツヤはそれなり。基本的に元気な出音なのでモニタライクではなくリスニング用途に向いています。音作りの方向性としてはAK100IIに近い気がします。
音質的にはDAP単体でもなかなか満足度が高く、サイズもアルトイズ缶とほぼ同じフットプリントなので多段運用にも向くでしょう(対費用効果を考えるとトランスポータとしての運用はどうかと思いますが)。あとこれは個人的な話ですが、これまでのAKシリーズのバランス接続はどうもあまり好きじゃなかったんですけど、AK70のバランス接続はなかなか良い感じに仕上がっていると思います。twitterでみかけた「外部アンプはいらない」という話も、まんざらない話ではないと思えます。
UIについてですが、動作はAK第二世代と比べてもヌルサクです。手持ちのAK120とは比較にならないレベルでした。MicroSD(60GBほど使用)の読み込みもあまり待たされませんでした。ただひとつ気になったのが、曲再生中に再生箇所を先に進めようとすると、2~3秒ほど音が止まることが何度かありました。キャッシュの問題でしょうか。まぁ普段ではほとんど使わない機能なので、もし不具合として残っても実用上は問題ないかなという気もします。
動作もぬるさく。 pic.twitter.com/tas1z2lWcJ
— れ (@relorah) 2016年7月3日
実売価格は63,000円(税込)程度らしいので、同価格帯のONKYO / DP-X1との比較が予想されますが、純Android機で多様性のあるDP-X1、携帯性に優れるAK70といった感じで、音の傾向とあわせてある程度の住み分けが可能となる気もします。どちらも一長一短で好みの問題かなと思います。それこそ見た目や、好みの出音・色かどうかで選んでもいいような気がします。僕はサイズ感を重視してるので、AK70を購入しようかと考えています。
最後に某会場で某氏から聞いたような気がしなくもない話を適当に貼りつけて締めとしておきたいと思います。
ポタフェス喫煙室にて評論家N氏とI社S氏に遭遇。
れ「Nさん、AK70いいですね」
N「AK300立つ瀬なしだねー」
れ「そ、そういえばSさん、AK70のバランスいいですね。ぶっちゃけ僕、AKのバランスは好きじゃなかったんですよ。でもAK70はいい」
S「あ、僕もです」
れ「」— れ (@relorah) 2016年7月3日