下記エントリは2年前に書いたものです。
要約すると、宅配ボックス荒らしにあいPS4を盗まれてしまったのですが、Amazonさんが無償で代替品を発送してくださったというお話です。この話が最近になっておおきく進展しました。
仕事中に最寄りの警察署から着信があったことに気づいたぼくは、帰宅中折返しの電話をしました。
れ「れろと申します。お電話をいただいていたのですが…」
警「お伝えしたいことがありますので折返しお電話いたします。お時間は大丈夫でしょうか」
れ「はい、大丈夫です」
-折返し警察署から着信-
れ「はい、れろです」
警「2年前に被害届を出されていた盗難事件についてですが、被疑者を逮捕しました」
れ「!!」
警「別の盗難事件で被疑者を逮捕して取調べたところ、れろさん宅の盗難を認めました」
れ「おお、それはよかったです。余罪で発覚したということですね」
警「はい。自供しているだけで15件ほど。疑いがあるものを含めると30件ほどの余罪があります」
れ「そんなに…。まずは検挙のために努力してくださいまして感謝します」
警「ありがとうございます。しかし誠に申し訳ないことがありまして…」
れ「はい」
警「残念ながら、盗難にあった被害品を同定してお戻しすることは非常に難しい状態です」
れ「そうなんですか?犯人は自供しているんですよね?」
警「はい。自供しましたが、被害品はすでに犯人が売却済みで物証がないため、否定される可能性があります」
れ「そうなるとどうなるんですか?」
警「送検はしますが、れろさんの件では起訴されない可能性があります」
(うーん、物証かー。被害届を出したときに担当してくださった警察の方に宅配ボックスの指紋採取をお願いしたけれど、拒否されてしまったんだよなあ…。)
警「ただ今回被疑者を逮捕した事件では物証があり、犯行も非常に悪質でしたので、被疑者は長いあいだ刑務所にはいることになります」
れ「わかりました。あらためてお疲れさまです。これから安心して暮らしていけます」
警「いえ、とんでもありません」
れ「今後ぼくの方からなにかするべきことはありますでしょうか?」
警「警察からお願いすることはございませんが、送検後に検察からご連絡がいく可能性があります」
れ「わかりました。その際はもちろん協力させていただきます」
警「ありがとうございます。もしご不明な点などありましたら私までご連絡ください」
れ「はい。お仕事は大変だとおもいますが、これからもよろしくお願いします」
その後、被疑者についての話をききました。年齢は60歳後半の男性で、単独犯であること。生活のためにやったと供述していることなど。ぼくはてっきり窃盗グループかなにかの犯行だとおもっていたので非常に驚くと同時に、なんともやるせない気持ちになりましたが、罪は罪。罰は罰。悪いことをしたら捕まって罰せられる。当たり前の話です。
そしてそれ以上に驚いたのは、取調べで2年前の被害額4万円の事件もちゃんと参照してくださったことです。警察の方にとっては当たり前なのかもしれませんが、お伺いした話では今回の件だけで数十件もの事件があったわけで、それをひとつひとつ確認していく作業はどれだけの手間と時間がかかったのか想像もできません…。
この件でご尽力いただいた皆様にはただただ感謝しかありません。本当にありがとうございました。
日本の警察もすごい。
こんにちは。
すでに時は経っていますがPS4のAmazonさんからの補填、そして犯人の逮捕、
おめでとうございます。そして色々と災難だったこと、心中お察し申し上げます。
それにしても種々解決するものなのですね。読ませていただき胸がすっきりしました。
物証がないせいで起訴がされなかったという事は、やはり警察の方に食い下がって指紋採取してもらうべきだったのでしょうか?そもそも不特定多数だからという状況だと指紋採取もしてもらえないものなのでしょうか…。
helさん
はじめまして。丁寧なコメントありがとうございます。
正直こんな結末になるとは想像もしていませんでした。
解決するまではずっと思うことがあったのですが、
ここまで警察の方が頑張ってくださったことには感謝しかありません。
起訴に関してはぼくの事件に関してのみ起訴されないとのことですね。
他の事件で大きな物証があるとのことで実刑は確実だとのことでした。
おっしゃるとおり、指紋に関してはそう考えたこともありましたが、
その時は事件の重大さや警察の方の多忙もあるだろうと妥協してしまいましたね。
結果的にはそれでもよかったのかもしれませんが、
amazonさんやヤマト宅急便さんのサポートがなければ、もっと違う感想になったかと思います。
宅配ボックスの顛末、非常に参考になりました。
我が家も複数盗まれたときに同じような警察対応と顛末で、盗むのが一番悪いがこの時代に防犯カメラ等の自己防衛の手段を怠っているのもよくないと言われ、犯人が捕まり複数の余罪で我が家の件が出て来た時は、ポストに今回の逮捕までの顛末の記載された紙切れ一枚だけでした。
(ちなみにヤマトの補償はなかった…これはケースバイケースで仕方ない)
後日「押収品の返却」とのことで出向くと住所氏名が入った保証書一枚だけ。こういう犯行は基本 即転売で、犯人が思い出せないほど数こなしてるから、押収品があれば被害者みんながあれ見せてこれ見せてそれ私のだ!いいやオレのだ!となるだけなので、仮に盗難申告と押収品できた品が完全一致していても氏名が刻印しているとかでなければ返却は出来ないそうです。
警察やアマゾンが悪いわけではないので、怒りの矛先を間違えるつもりはありませんが、主さんの日ごろの行いの良さが出た結果ですね。
買ったばかりのオシャレな大型雑貨を洗い風通しのよい玄関前で2時間乾かしてただけで、取り込もうと思っていたら無くなっているような地域で、大家さんも設置に非協力的なので、もう宅配ボックスはこりごりです。
りんださん
はじめまして。返信が遅くなりまして申し訳有りません。
コメント拝見いたしました。さぞかし辛かったでしょう。心中お察し申し上げます。
同じように宅配ボックスからの盗難被害にあったとしても、
対応してくださる警察や配送会社の方の判断や発言、行動次第で
りんださんのように悲しい思いをさせられてしまうのは非常にやるせないことです。
盗品の返却、たしかに難しい問題ですね。おっしゃる通り犯人はすぐに現金化するでしょうし、
仮に被害届を出して犯人が逮捕され、盗品を押収できたとしても、
それが本当に自分のもかどうか証明する手立てはありませんもんね…。
ぼくの住んでいるところもお世辞にも治安がいいとはいえず、犯人が逮捕されるまでは怯えてすごしていました。
もちろん盗難の犯人が捕まったからといって犯罪がなくなるというわけではないですが、
まずは犯人が逮捕されたことは素直に喜びたいですし、警察の方の頑張りに感謝したいとも思います。
最近の宅配ボックスはIoTで配達物の状態が確認できたり、他人が解錠パスを受け取れないようになっていたりと、
セキュリティ面が強化された優秀な宅配ボックスが増えているようですが、
いくらセキュリティや利便性が上がろうとも、確実な安全というものは存在しないと思って
利用する/しないを選択する必要があるのだなと考えるようになりました。