「アイドルマスター ミリオンライブ! 12thライブ Day1 ありのままに。」を見てきた話。

投稿者: | 2025年10月17日

2025年10月11日。「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 12thLIVE DAY1 ありのままに。」を観劇しに、東京にある京王アリーナTOKYO(旧名:武蔵野の森総合スポーツプラザ)まで行ってきた。

アイドルマスター ミリオンライブ!(以下、ミリオン)のライブ視聴は4年ぶり。現地参加は6年ぶり。いつもはライブレポのエントリなんて書かない(Twitterでリアルタイムに垂れ流す)んだけど、今回のライブはそれだけ特別だったし、感情も強く揺さぶられたのできちんと文字に起こしておこうと思った。

目次

お前は誰だよ

れろだよ。以下、雑な自己紹介。

・関西在住。ついにアラフィフになった。
・音ゲーとデジモノと漫画と森博嗣のミステリィが好き。
・ゲーマータイプのオタクでアニメはほぼ見ない。
・アイマスを知るまで声優に興味がなかった。
・熱しやすく冷めやすいが、ハマると熱量は大きくなりがち。
・現在は平山笑美さんのファンであり、平山笑美さんが演じる北上麗花さんのファンである。

アイマス略歴

2006年 1月:ネタで始めたアケマスにハマる。Sランクを取るぐらい。
2007年 1月:箱マスにハマる。やよいソロでS取ったり、ソロでオン戦したりとか。
2010年 ?月:熱が冷めて離れる。(アニメや2のことは全く知らない)
2015年 1月:なぜかデレアニを見る。
2015年 5月:オフでぜんらさんが歌うHotel Moonsideを聴き、速水奏を知りファンになる。
2015年 8月:全くやってないのにモバマスのガチャを回す。(焼肉ガチャ事件)
2015年 9月:音ゲーが好きが高じてデレステにハマる。
2015年11月:デレ3rdライブでHotel Moonsideを聴いて無事死亡。
2016年~2020年:デレのライブに行ったりデレステでイベランしたり。灼熱の時間(とき)。
2018年~2025年:このエントリのお話。

ミリオンにハマった経緯

・2017年以前
存在は知ってたけど内容は理解してなかった。どっちがグリでどっちがモバ?ってレベル。

・2017年6-7月
ミリシタのサービスイン時に開始。1ヶ月ほどプレイするも音ゲー部分の作りが悪くほどなくして休止。好きなキャラは特にいなかった。(歌織さんのリセマラをしたのは覚えてる)

・2019年1月~
インターネット上に「スマホでは動作が重いからPCにAndroid(Android-x86)を入れてデレステやろうぜ!」という界隈があり、偶然その存在を知った自分も興味が湧いたのでやっていた。

同時期にベクトルは違えど動作が重く、安定動作させるのにクセがある(houdini関連や、CPUコアの管理など)ミリオンライブ! シアターデイズ(以下、ミリシタ)がベンチマークとして優秀だと話題になった。

試しにAndroid-x86でミリシタに触れてみたところ、確かに動作fpsを上げるのと処理落ちを減らすのが難しい。設定をいじって試行錯誤してるうちに、ミリシタのライブのクオリティの高さ、楽曲の良さ、キャラクタの魅力にハマった。確か13人ライブが実装されたすぐぐらいで、ベンチマークとしてずっと「Princess Be Ambitious!!」を再生していた気がする。処理が重く、曲が良く、何よりかわいい。

ミリシタをプレイしていくなかで平山笑美さんが演じる北上麗花さんというキャラに惹かれた。ネットの評価は「ミリオンのやべーやつ」だったけど、楽曲を聴いたりテキストを読んでるうちにどんどん好きになった。5月に実装された「花ざかりWeekend✿」の影響も大きかったと思う。

・2019年4月~
当時ミリオンにハマっていたsyouさんの勧めもあり、6thライブ仙台Day1-2を映画館で観劇。Day2で完全にやられた。「花ざかりWeekend✿」や「ジャングル☆パーティー」もすごかったけど、一番心を揺さぶられたのは「FIND YOUR WIND!」だった。「北上麗花さんのファン」から「平山笑美さんと北上麗花さんのファン」になった瞬間だった。

ミリオン6thは全て映画館に通い、SSAでは初めて現地に行くなど、自分の中でミリオン熱が非常に高い時期だった。ミリオン自体もMTG曲のミリシタ実装→即時CDリリースや、6thツアー(4箇所8公演)に第1回バンナムフェス開催もあり、とにかく勢いがあったように思える。

デレは7th名古屋でHotel Moonside、Nothing but You、Secret Day Breakが間近で見れて、もうやり残しはないという感じだったが、大阪Day2でAブロック2列目が当選。演出の炎が暖かかった。連番者のsyouさんに「あ、紅だ」と言われて慌てたり。デレはあのライブで完全燃焼した気がする。

・2020年~2022年
コロナ禍で熱が冷めてデレステ引退。ミリシタはボチボチやっていたけど、5周年イベントで急に冷めた。2022年2月に結婚したので意識的にソシャゲと距離を取ったのもある。

平山笑美さんのファンとして

・2019年5月
話が前後するけど、2019年4月のミリオン6th仙台公演で平山笑美さんのファンになってすぐの話。1stソロアルバム作成のクラウドファンディングが決定したころ。

「ないと思うけど、自分が敬愛してやまないSampling Masters MEGA(細江慎治・めがてん)とSampling Masters AYA(佐宗綾子)がコンポーザで参加しないかなー。でも共通点ないもんなー」とか妄想しながら日々生活していたところ、1stアルバムはスーパースィープ制作となり、細江氏・佐宗氏も参加することになった。この報せを見たときは宿泊先のホテルの室内で身悶えた。今風に言うと横転した。

その後「元NAMCO組のスーパースィープ案件なら、AJURIKA(遠山明孝)やTAKU INOUE(井上拓)も参加しないかなー」とか思ってたら、後日発表で遠山氏が参加となり妄想がさらに半分叶ってしまう。今でも細江氏の「サインポスト」と佐宗氏の「夜を歩く猫」、遠山氏の「アゲハ」は大好きな曲である。

しばらくして1stライブ開催も決定し、当然のように両日申し込み。無事当選できた。

・2019年12月13-14日 1stライブ PIRAMIRiSE Connecting The Smile
1stライブはラブホテル街にあるキャパ300人ぐらいの小さいライブハウスに550人ほど入って寿司詰め状態で見た。棒上げるのにも苦労するレベル。開演前にスーパースィープのオハラアツシ氏がDJをしてめちゃくちゃ盛り上がってた。ライブの内容もすごかったが、密度と熱気もすごかった。今振り返っても伝説のライブだったと思う。

ライブ後はラザノアさんと横浜で語りあった思い出。お仕事お忙しそうですがまた飯行きましょう~。

EMI HIRAYAMA 1st SOLO LIVE PIRAMIRiSE | 平山笑美オフィシャルブログ「ぴらみのほほ笑美Diary♪」

・2023年9月24日 2ndライブ New Anniversary
コロナ禍があけての2ndライブ。2ndアルバムは細江氏や遠山氏の楽曲もなく、コンセプトもあまり刺さらず、ライブもカラオケ形式となりテンションが低くて写真がほぼない。ライブ後にいけぽんさんと飲みに行ったんだけどかなり愚痴を言ってた気がする。

https://twitter.com/hirayama8emi/status/1705782220370362852

・2024年9月29日 3rdライブ AIR
新譜はシングルのみで、3rdアルバムのリリースはない状態でライブが開催された。

久しぶりのバンド形式の開催。平山さんもそうなんだけど、サポートメンバーの皆さんがずっとニコニコして楽しそうで、てっきり麗花さんが降りてきたのかと思うほど。最高だった。行ってよかった。念願その1のサインポストをやってくれて大満足。やはりバンド形式…バンド形式はすべてを解決する…。

https://twitter.com/hirayama8emi/status/1840404857376932107

・2025年4月30日 EMI HIRAYAMA AcousticLIVE2025 -Sing Spring Serenade-
チャペルでアコースティックライブ。礼服を持って行くか迷ったけど荷物が多くなるので平服で参加。礼服のファンがかなり多くてさすがミリオンのオタクは統制とれてるなと思った。

内容はこれもやばかった。こっちは語彙がなくなる系のやばさ。ただただ圧巻。構成はバイオリン、チェロ、シンセ(時々アコギ)と、アコースティックライブとは思えないほどの多彩な楽器たち。会場は天井の高いチャペルで、平山さんの声と弦楽器の相性もすごく良かった。この時も演者の皆さんがニコニコで、我々もずっとニコニコしてた。幸福な時間だった。「完成された」ライブだったと思う。

3rdライブもそうだけど、映像・音源化されていないのが本当にもったいないと思う。映像は機材や人員が必要で難しいだろうけど、せめてライブ音源は配信で売ってくれないかなあとずっと思ってる。

平山笑美さんのファンとしてライブを見れる喜びを感じながらも、いつまで現地へ見に行けるかな。行くのかなという自問と、アルバムリリースがない状況で今後どうなるのか不安がうっすらとあった。

そんな折、ミリオン12thライブ開催の知らせが届く。

ミリオン12thライブ Day1 ありのままに。

・2025年6月
ミリオン12th Day1がなんと北上麗花さんの主演公演ときき、心がざわめく。

ただ、発表時の出演者を見て正直どうかなと思った。麗花さんのユニットが成立しないし、面子的に自分が聞きたい曲はあまりやらなさそう。良席がとれなかったら配信でいいかーと思っていた。

長いことミリオンから離れていたし、以前ほどのモチベーションもないのでチケットはアソビストア先行一次から申し込み開始。第一希望アリーナ前方。第二希望アリーナともに外れ。アソビ先行二次ではダメ元でアリーナ前方を申し込み。まあ配信だなーと思ってたら当選。えっ、本当に?

前振りが非常に長くなったけど、ミリオン12thライブDay1 ありのままに。を現地で見てきた。

・2025年10月11日
ミリオン12thDay1当日。朝から新幹線に乗って新横浜着。いけぽんさんとこのともさんの3人でミニオフ。いけさんの新築のお家を拝見したり焼き鳥屋でお昼を食べたり。14時前に離脱し南武線で飛田給駅へ(新宿方面が遅延していた)。分倍河原-府中あたりで同じ場所へ向かう人間が増えて面白かった。

15:30 飛田給駅着。出資したり出資し損ねたりした応援広告を確認。めちゃいい。感謝しかねえ。神。

15:50 現地着。カレーパン食べたかったけど物販がめちゃ込みで諦め。入口でチケット発券。A5ブロック7列目でびっくり。さすがアリーナ前方席。着席してずっとソワソワ。ライブ観劇。大興奮。すごかった。当初は見たら泣くかもなーと思ってたけど、ライブが楽しく興奮が強すぎたのか泣かなかった。

12thライブDay1を観劇した感想

麗花さんファンとして、今回のライブは完成度が高く非常に満足がいくものだった。笑顔が溢れる素晴らしいものだった。あのステージで見たものすべてが嬉しかったし、本当に楽しかった。企画のコンセプトと演者の方々の実演に関しては百点以外つかない。間違いなく素晴らしい公演だった。

平山笑美さんご本人の努力もだけど、主演を支えるため出演してくれた演者の方々や、開催に向けて尽力してくれた裏方の方々、ライブに携わった方々には感謝の言葉が尽きない。

ここが良かったヾ(*’・ω・)ノ゛
・正しく「北上麗花のためのライブ」だった。本人ふくめ演者たちの愛を強く感じる内容だった。
・麗花さんの「天真爛漫さ」と「優しさ」が強くフューチャされていた。
・一部カバーもあったが、新曲ふくめソロ曲を全て演ってくれた。
・「ぷっぷかぷー」「じゃじゃーん」といった細かいネタも回収されたりした。
・1stソロ曲を全体曲にしたり、普段やらない曲をやったりと、セトリに工夫と遊び心があった。

ここが残念(‘・ω・’)
・周年ライブにしては演者の人数が少なかった。(ブッキング面の不満)
・麗花さん所属のユニットが1つも全員揃わなかった。(Day1-2の演者割り振りの不満)
・「待ちぼうけのLacrima」で平山さん本人の歌唱がなかった。

残念の3つ目は阿部里果さんがMCでも言ってたけど、屈指の人気曲だしやはり本人歌唱で聴きたかった(阿部里果さんが入って3人でやると予想してた)。個人的には「歌うと格好いい」成分も期待していたのでクレシェンドブルーの曲も聞きたかったけど、田所あずささんと歌った「piece of cake」はとてつもなく良かったのでOKです。この曲とリフレインキスはイントロで悲鳴が上がってた。

ライブ内容以外で思ったこと

一方、運営に対するネガティブな気持ちもある。まずはブッキング。批判覚悟でいうと、12thの参加メンバーは周年ライブにしては非常に寂しく、上記したDay1-2の出演割り振りにも疑問がある。

麗花さん主演公演をこのタイミングで開催してくれたことは何よりも嬉しかった(ミリオンは全39キャラいるので、このペースだと10年以上かかる計算)。その一方、もし違う日程であればもっと多くのメンバーが参加してより素敵なライブになったのでは…。という気持ちもあり複雑な心境。

特にDay1は一般販売の最終日でもチケットが販売されている状態で、やるせない気持ちになった。もちろん様々な要因があるのだろうが、ミリオンライブのファンとしては純粋に残念だった。

ライブを終えて

2025年10月11日 晩
風船を2つ抱えてホテルのある大井町まで移動。風船をほどくのが大変だった。

路地裏にある中華料理屋さんで麻婆豆腐と餃子とビールを摂取。ホテルのベッドでミリシタを起動したら「麗花さんから留守電」が入っててグっと来た。演出が良すぎる。余韻に浸りながら就寝。

2025年10月12日
翌日はえるぜんさんとオフで新宿-秋葉原-東京と徘徊した。喫茶店でショートケーキも食べた。長い時間語り合ったけど全然時間が足りなかった。夕方の新幹線に乗って帰宅。ありがとうございました。

帰りの新幹線の中で新曲 Irodori のハイレゾを購入した。新幹線ではスマホと無線イヤホンで音楽を聴いていたが、家に帰ってからお気に入りのオーディオ機器で聴こうと思い我慢した。帰って風呂に入って身を清めてから視聴。掛け値無しにいい曲だった。楽曲も歌詞もすごく良い。感謝の気持ちが募る。

・2025年10月15日
少し気持ちを整理してからDay1アーカイブを視聴した。現地では興奮が強かったけど、落ち着いて見ていると感動が押し寄せてきて「あぁ、本当にいいライブだったなあ」としみじみ思った。

平山さんが退場する直前、マイクを外して生声で「ありがとうございました」と挨拶するのを見て、現地ではギリギリ声が聞こえてたんだよなあと思い、あの場では見えなかった表情を見て、さまざまな感情が去来した。本当に素敵な空間だった。彼女のありのままのライブを見せてもらった。

アーカイブを見たことで脳が焼かれ、ふいにあのときの笑顔や歌声、エクステを触る仕草、挨拶のときの表情が脳裏をよぎるようになった。当面は北上麗花 主演公演ロスが続きそうである。

終わりに

自分が大好きな作家である森博嗣のデビュー作「すべてがFになる」という小説に

「どこにいるのかは問題ではありません。会いたいか、会いたくないか、それが距離を決めるのよ」

という台詞がある。自分はこの台詞が本当に好きで、ずっと大事にしてきた。家族や友人に会いに行ったり、会いに来てくれたり。ライブを見に行くのもそうだと思う。この数年で忘れかけていたが、その人に会いたいと思うから会いに行く。きっかけは偶然だけど、また気付かせてもらったことに心から感謝したい。

Iに愛注ぐため、また会いに行こう。

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