一番いいのを頼む。
はじめに
これまではリビングにメインPC、寝室にサブPCでbeatmania IIDX(以下、弐寺)の立ちプレイ環境(出窓にモニタ+メタルラックにコントローラ)を作っていたのですが、今後は自由にできるのが出窓のない個室のみになったので、PC1台+電動昇降デスクという環境を構築しました。
購入したのはFlexiSpot E7という一番いい脚と天板(700x1400xH25mm)のセットです。
電動昇降デスクについてざっと下調べしたところ、人気のFlexiSpotと中華製品で劇的に差があるようにも感じなかったのですが、立ち環境で弐寺をするにあたって揺れへの耐性がどれほどか不明なこと、どちらも現物を確認できないこと、一度導入したら処分に困ること、中古はリセールバリューが極端に低下すること、FlexiSpotはAmazonのブラックフライデーセールでかなり安くなるということでFlexiSpotの一番いいやつを購入しました。
購入費用
当初は脚のみ購入して天板は自作しようと思っていたのですが、BFセールでE7脚+天板セットが68,200円だったものが45,430円と約33%引きでした。安い。ちなみにE7単品が約35%引きで51,700→33,60円。めちゃ安い。割引率は25~35%とマチマチですが年に4-5回ほど安くなっているので気になる方はセール待ちをオススメします。
なおE7+天板とあわせてAmazonベーシック モニターアーム シングル ディスプレイタイプ ブラック(エルゴトロンのOEMらしい)も購入ました。こちらもBFセールで安くなっており9,505円でした。これらの部材で弐寺立ち環境を構築します。
到着と組み立て
そんなわけでE7+黒の天板セット(E7B-PR1407B)を購入しましたが、この黒の天板がなかなかの曲者でした。開梱時はキレイなのですが、組み立てたり使用していくと手指の油が付着してめちゃくちゃ汚れるのです…。買う前に現物を確認できなかったのが響きました。あとこれは自分の選択ミスなのですが、黒色なのでちょっとしたゴミや汚れが非常に目立ちます。やらかしました。
組み立てに関してはFlexiSpotの天板は裏面がネジ切りしてあるため、脚を組み立てて天板をネジ止めするだけで楽…なのですが、天板が16kg、脚が32kgあるということで一人で組み立てるのはかなり厳しい…。今回は妹様が手伝ってくれました。圧倒的感謝…!!
かんたんな仕様
E7の高さ調整は最低60.5cm/最高120cm。1mm単位で調整可能です。高さは4つまで登録できます。登録した高さはタッチパネル操作でかんたんに再現できます。便利。なお安いやつだと最低位置が70cmまでと高かったり、登録数が少なかったりするので複数のポジションが必要な人にはE7がマストっぽいです。あと天板の対応サイズも600×1200~800×2100まで可能になっており、広い机がほしい場合もE7を選ぶ必要があります。
ちなみに自分は
- 座り作業環境 (71.5cm)
- 床・天板裏作業用 (90.0cm)
- 立ち音ゲー環境 (80.5cm)
- 座り音ゲー環境 (60.5cm)
で登録しています。
使用した感想
高さ1~4それぞれの感想を書いていきます。
>1. 座り作業環境 (71.5cm)
PCで作業するにあたってメインで使います。これまで椅子でしか調整できなかった部分が机・椅子・モニタそれぞれを調整してベストの高さにできるのでいいですね。崩れて座ったり、スピーカで音楽を聞く場合にシステムの高さを微調整するのにも使えます。
>2. 床・天板裏作業用 (90.0cm)
そのまんまです。床や天板裏の配線をごちゃごちゃやるときも快適。
>3. 立ち音ゲー環境 (80.5cm)
ここからこのエントリのメインです。(前振りが長い
まずは環境について
- PC:Lenovo / ThinkCentre M75q Tiny Gen2
- モニタ:LG / 32GK850F-B (32インチ)
- 椅子:イトーキ / スピーナ エラストマーバックSG アジャスタブル肘
- コントローラ:↓の自作コン (高さ80mm)
机とモニタの高さを上げ、縁を見ながら打鍵や皿を回すとわずかに揺れているのがわかりますが、実際にプレイすると画面内に集中するせいかまったく気になりませんでした。☆10~12地力Eの鍵盤曲や皿複合曲をプレイしてみましたが問題はなかったです(これ以上の難易度はクリアできないのでわかりません)。しかし連皿曲で力を入れてぶん回すと「あー揺れてるなー」と思える程度には揺れます。まあ皿曲をしない(できない)八段にはあんまり関係ない話ですね…。
根本的な対策として天板を大きく・重くする、荷物を乗せて重量をかせぐ、ソフトタッチで連皿を回せるようにするなどの工夫(?)が必要です。どうしてもモニタを揺れないようにしたいのなら別の場所にマウントするのが確実でしょう。あと当たり前ですがモニタアームはフレキシブルに動くのでポジションの再現性が低いのが難点です。
ちなみにこの高さだと椅子のアームレスト高を調整せず机にしまえるのですこぶる快適です。YATTA!
>4. 座り音ゲー環境 (60.5cm)
高さを最低にすれば座りでもACっぽいポジションを取ることができます。机を下げることで重心が下がり揺れがかなり軽減されます。座面の高さ調整も必要で足元が窮屈になってしまいますが、もともと座りプレイな人やモニタの揺れが気になる人はこちらの方がいいかもです。
その他
デスク本体の話ではないのですが、ケーブルの取り回しが大変なのでケーブルトレイを購入しました。少し長さに余裕をもたせた延長タップを1本いれてやるとよい感じです。とくにオーディオが好きな人はDACなりアンプなりで電源の口数が多くため必須です。またトレイサイズは大きめがいいです。自分は中サイズを買いましたが、ACアダプタがかなりかさばり配線に苦労しました。
なおケーブルの取り回しに余裕がない状態でデスクを上げたりすると大惨事に見舞われます。E7は接触により障害物を検知する安全機能があるとはいえ、それでもある程度は昇降するのでコネクタなどが破損する可能性があります。
終わりに
今回用意した部材だけでは100点満点の弐寺立ち環境は作れませんでしたが、電動昇降デスクについて想定していなかった利点も多くあり総じて満足しています。利便性への満足度もそうですが、これからは自分の好きな天板を作ったりして楽しめそうです。
下のエントリに続きます。
220125 追記
というわけで640x1300xH25mmサイズの天板をDIYしました。
2週間ほど立ち環境メインでプレイしてみましたが、通常プレイはまったく問題ありません。むしろ前環境よりスコアやB-P数が更新できるようになってきました。8分メインの皿曲や短い16分皿なら揺れは(知覚できて)ない感じです。16分/24分の連皿曲は…まあそのうちなんとかなるでしょう。(なんとかなるとはいっていない
メインは立ち環境ですが、短時間でちょっと遊ぶなら座り環境でしたりと、気軽にポジション調整できるのは電動昇降デスクとモニタアームの利点ですね。満足度が高いです。