クラウドファンディングサイトのIndiegogo(IGG)にて、2015年11月から出資募集されていたCyberdrive社のSeiun Pro / Pro Xという2種類のDAP(デジタルオーディオプレーヤー)があるのですが、2年半のすったもんだの末、上位機種であるSeiun Pro Xがリファンド(払戻し)となりました。
バッカー(出資者)は
1. Seiun Pro Xの代替としてSUPERSET AUDIO SYSTEM
(イヤホン・ヘッドホン・Bluetoothレシーバーのセット)を受け取る。
2. 出資金額の100%を返金する。
(すでに90%の返金を受けている出資者には補填としてハイレゾイヤホンを発送する。)
のいずれかを選択することができるとのことです。出資者にはIGGよりおしらせのメールが届いているはずなので、必ず確認するようにしてください。もし届いていない場合は、下記URLから申請してください。
Pro X campaign backers option survey
クラウドファンディングでは、製品の製造開発中に資金がショートしてしまい、出資者の手元になにも残らないというパターンもまれにありますので、それを考えると100%の返金にも対応するという決断は評価したいとおもうのですが、同社はこれまでに数度のまずい対応があり、ぼくの中での評価は「安価で出音はそれなりによいが、いまいち作りがよくない」から「ここの商品はよっぽどのことがない限り買わないだろう」となりました。
同社の対応に関しては、ぼくが把握しているだけでも
・Seiun PHAの仕様を予告なく変更。その後クレームを受け訂正。
・上記に関してリファンドの受付をするも、1年近く経つ現在も返金されず。
・メールでの問い合わせにまともに対応しない。(とくにリファンドのやりとり)
・製品の製造が遅延しているのに、IGGにて別製品のクラウドファンディングを開始する。
・IGGにて定められた月1回の定期報告をせずに放置する。
となっています。
話が若干かわりますが、同じくIGGにて出資募集されたLH Labs社のGeek WaveというDAPがあります。こちらは4年前の2014年春に出資が開始されました。上位機種は総額10万円を超えるという価格でした。ぼくも下位機種ではありますが1台分出資しました。出資から4年たったいまも製品は完成されていませんし、製造遅延中にもCyberdrive社と同じく別製品のクラウドファンディングを行っていました。
しかし、LH Labs社の対応がCyberdrive社とは決定的に違ったのは
・進捗やトラブル発生などの近況報告を事細かくしていた。
・問い合わせにしっかりと対応していた。
この2点です。
もちろん両社とも製品の製造・販売のために努力はしている(していた)のでしょう。クラウドファンディングの性質上、製品の完成が当初の予定よりも遅延するのは普通のことだと考えます。両者とも出資を募った製品の完成がおおきく遅延しているということは共通していますが、ぼくを含めて出資者からの両社の評価は出資完了後の対応でおおきくわかれたと感じます。