1月24日。ポータブルオーディオキャラバンの懇親会に参加→ビールが美味い→FitEarの須山社長からあんなことやこんなことを伺う→ビールが美味い→ラスト5分くらいに無理をいって”FitEar/Aya”を試聴させていただく→ええやん!→翌週にはAyaが欲しくなってモヤモヤする→電波を受信→耳型採取→2月1日に耳型出荷→2月24日にAya到着。納期は3週間から1ヶ月くらいと聞いていたので、ほぼ最短で到着しました。
FitEar for Sound and Music – FitEar Aya
れ@(゜q゜;(@relorah)/2015年02月24日 – Twilog 開封の儀など。
というわけで、人生初のカスタムインイヤーモニター(CIEM)を購入しました。CIEMとはなんぞやといいますと、ライブなど自分の演奏した音が聞こえづらい環境下で、奏者が自分や周りの奏者が出した音をモニターする(IEM)ためのもので、店で売られているようなイヤーチップがついたユニバーサルタイプのイヤホンではなく、装着者の耳型を採取して作成(カスタム)された、装着性や遮音性を高めたタイプのイヤホンです。
ユニバーサルと比べると不思議な形をしていますが、耳の穴に当てて軽くひねると「つるん」と中に入っていきます。非常に遮音性が高いので、電車の中などの騒音下では非常に有用ですが、移動の際には気をつけて使用する必要があります。
以下、1週間ほど使用したレビューです。DAPはShanling/M3を使用しています。
“FitEar/Aya”は「アニソンに特化したイヤホン」という触れ込みですが、一聴して高域が非常に綺麗に出るという感想です。BA(バランスド・アーマチュア)型ドライバ特有のキラキラ感があります。これまで愛用していた”Etymotic Research/ER-4S”も綺麗な高域を出すタイプなのですが、それに負けず劣らずといったところでしょうか。しかしこれだけ高域を強く印象づけながらも刺さりは感じません。女性Vo.曲との相性の良さも感じますが、個人的にはハイハット音が好みでした。
次に驚いたのは豊かな低域。シングルBA型のER-4Sと比較すると雲泥の差があります。ポタキャラではユニバーサルタイプを聴かせていただいたのですが、その時よりも低音が出ている印象です。これはユニバーサルとカスタムの差か、それとも視聴環境の差でしょうか。質感としては締まった音というよりも、どちらかといえば膨らみを感じさせるタイプ。中域は高・低域と比較すると大人しめなので、一言で説明するとドンシャリタイプということになるでしょうか(悪い意味ではなく)。全体的にはスピード感やキレがあるというよりも、暖かさや柔らかさを感じさせる印象です。
艶っぽさ・生々しさもそこそこある感じです。分解能は高域がハッキリしていますが、中・低域はほどほどといったところ。一音一音を細かく分解するタイプではないけれど、ボワっとしてたりゴチャっとして音が団子になっているわけではありません。形状としてはCIEMですが、音として分類するとモニタタイプではなくリスニングタイプだと思います。僕はあまり聴き疲れするタイプではないですが、そういうところを気にする方には良さそうですね。
個人的には低音がもう少し締まった方が好みなので、バランス化ケーブルを作成して聴き比べてみる予定です。