去年の10月22日にM3が到着してはや3ヶ月。購入当初のファームウェア0.10BETAで気になっていた点が、最新版の1.10BETA(Ver.1を超えていてβってのも気持ち悪いんですが)でどうなったのか、改めてShanling/M3のレビューをしてみます。
購入当初の動作レベルは”もっさり”よりも”重い”の方に寄ってるなーという感じで、ファームウェアのバージョンを確認すると、なんと「0.10BETA」の文字。公式HPを見るも更新データもなく「こりゃやられたな」と思っていたのですが、12月の半ばから急にFWが更新されだし、徐々にですが不満点は改善されてきています。近頃のバージョンでは僕が購入した当初とは別物と呼べるレベルにはなったのではないかと思います。
・動作速度
当初は曲送り・戻しや次曲の再生に1秒(2曲送ると2秒)くらいかかっていたのですが、FW1.03あたりでかなりサクサクになりました。ギャップレス再生とまではいきませんが、体感で0.1秒程度になっています。ファームウェアでここまで改善できるということは結構な衝撃でした。
・操作性
当初、液晶消灯時は操作できないという謎仕様でしたが、これをON/OFFする設定ができました。これは素直に良い判断だと思います。他にライブラリ更新も、手動/自動/電源断時から選択できるようになったり。まだまだ万全とはいえませんが、かゆいところにギリギリ手が触れられるくらいにはなってきています。こちらはより一層のブラッシュアップに期待したいところです。
・表示関連
flacのタグは残念ながら未対応のままです。画面にはファイル名をそのまま表示しますので、ライブラリでアーティストのディレクトリを開いた場合、複数アルバムが入り混じった状態になりますし、ファイル名に曲順を入れていた場合は、”01 *****(曲名)”というのが上からズラっと並びます。これは何とかして欲しいところ。
あとは上で曲の送りが早くなったと書きましたけど、アートワークの表示は0.10βの頃と同じタイミングなので遅れてます。若干気持ち悪さがありますね。
・その他
FWを更新すると言語設定からMy Favoriteまですべて消えてしまうので、頻繁なアップデートは有りがたくもあるのですが、手間がかかる原因でもあります。なんでこういう仕様になっているのかはちょっと理解しかねます。
ただ現在でも10日に1度くらいのペースでファームウェアが更新されていますので、これが続くのであればより不満点も改善されていく可能性がありますし、こないだお会いしたFitear 須山社長のお話では、近々インターフェイスの刷新があるということですので、「まだしばらくM3で遊べるなー」というちょっとしたワクワクはありますね。
そんなんこんなで購入から紆余曲折はありましたが、音質含めて楽しめているので、僕個人としてはなかなか満足感がありますし、悪くない買い物だったなと思います。